墨田区が給付する物価高騰探索緊急支援金の不公平な差別に抗議し是正を求める要請を行う
2023年 09月 19日
東京鍼灸マッサージ協同組合に所属する治療家の施術所が東京都墨田区が給付する「医療機関等物価高騰対策緊急支援金」の給付対象には認められないという差別的取扱いになっていることを、一部の組合員から情報を得たところである。当然のことながら、この差別的取扱いの是正を求める要請について会を挙げて取組むこととした。
私ども東京鍼灸マッサージ協同組合(以下、「当方」という。)は、あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師等に関する法律(以下、「あはき法」という。)の規定に基づき開設している施術所のうち、東京都を主体に茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、神奈川県、新潟県及び山梨県を対応地域としている東京都知事認可の施術者団体である。あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師(以下、「あはき師」という。)が施術を行う施術所が対象となっている物価高騰に対する支援を行っている都道府県及び市区町村の支援金・給付金については、当方は、あはき師の業務及び経営を後方から支援するための活動をしているのだ。この中で物価高騰対策支援(支援金・給付金)の情報提供については、当方組合員が適宜・適切にこれらの支援金等を受けられるよう所要の対応をしているところ。
そんな中で、今般、東京都墨田区は、墨田区が事業者支援に関する事業として実施する「医療機関等物価高騰対策緊急支援金給付事業費(保健衛生担当)」の対象事業者として、あはき業界については、当該あはき師が所属する団体として、東京都はり・きゅう・あん摩マッサージ指圧師会並びに東京都鍼灸師会の2団体(以下、「あはき2団体」という。)のみを「対象事業者」に特定して選定されており、当方は残念ながら対象事業者から除外されていたことが判明したのである。
当方組合員もあはき2団体の所属会員と全く同様、あはき師の国家資格による免許を取得し、あはき法の規定に基づいて施術所を開設していることには何らの差もないのだ。にもかかわらず、墨田区は医療機関等物価高騰対策緊急支援金の給付対象から当方組合員を意図的に除外している。他の都道府県及び市区町村の支援金・給付金については、墨田区の様にあはき師の所属団体によって差を設けた運用など行ってはいないのだ。
一日も早く当方組合員の施術所においてもあはき2団体の会員の施術所と同様に、当該物価高騰に係る緊急支援金の給付対象の施設として認めるよう、公平・公正かつ平等の取扱いを求める観点から、対象事業者の現行の運用の是正を強く要請するための取組みを行うこととした。
仮に、墨田区が当方の要請を受け入れず、今後とも対象事業者として当方を認めず、当方組合員の施術所を対象施設として認めないとし、取扱いの是正・変更をしないのであれば、その理由を明らかにしていただきたい。
同じあはき業界に身をおく施術者・治療家であるにもかかわらず、その施術者の所属する団体によって、給付の対象となるかならないかの差を設ける合理的な理由があるとは思えない。例えば、会員や組合員の所属団体が公益社団法人でなければならないという何か基準のようなものがあるのであろうか。
繰り返すが、当方は中小企業等協同組合法に基づく協同組合として東京都知事の認可団体となった平成11年の設立以降、東京都の指導により今まで何らの問題もなく協同組合事業を展開してきたところであって、あはき2団体の会員との間で無用な差別的取扱いをされたことはない。療養費の取扱いとして医療保険の保険者等である国民健康保険の保険者としての東京都内の市区町村、東京都国民健康保険団体連合会、東京都後期高齢者医療広域連合、また、公費負担による医療助成費の取扱いとして各地方自治体からも差別的取扱いを受けたことはないのである。
他の都道府県が実施する物価高騰対策に係る支援金についても、あはき師の所属団体を一部の団体に限定することなく、所属団体を問わず公正・公平な取扱いとなっているのである。
併せて、東京都については、東京都医療機関等物価高騰緊急対策支援金や墨田区と同じく東京都所在の葛飾区福祉施設経営安定化支援金の交付申請の対象となる施術所においても、所属団体を特定することなどは行っておらず、あはき団体を特定の団体に限定した取扱いとはなっていないではないか。
同じ墨田区内で施術所を構えて、日々、あん摩マッサージ、はり・きゅう施術を墨田区民を主体に治療活動を行っているのに、その施術者の所属団体によって差を設け、あはき2団体の会員の施術所のみを対象施設とする根拠や理由を明らかにしてもらいたい。
墨田区で施術所を開設して主に墨田区の住民の患者さんに施術をさせていただいているのは、あはき2団体に所属する会員も当方の組合員もまったく変わらないのであって、当方組合員が墨田区の行う医療機関等物価高騰対策緊急支援金の給付を受けられる施設として認められずに、物価高騰に係る緊急支援金を受けられないというのはどうしても納得できないのである。これは理不尽極まりない暴挙であると強く抗議し、速やかに施術者の所属団体による差別を廃し、団体間に差を設けない運用に是正・改善されることを求めて要請活動を行うこととした。
当方の要請にもかかわらず、今後とも取扱いの変更をせずに、引き続き墨田区が取扱う医療機関等物価高騰対策緊急支援金の給付対象となる事業者をあはき2団体にのみ限定する理由及びその根拠について、先ずは書面により回答を求めるための、墨田区長宛ての要請書を作成し、提出することとした。