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大保協解散の影響が大きい

昨年の3月に、外部の者である私などには全く分からないことであるが、大阪府保険鍼灸マッサージ師協会(大保協)という鍼灸マッサージ療養費を取り扱ってくれる保険団体が解散消滅した。創設から数十年の歴史のある立派な組織であった。私もこの協会からお声をかけていただいた際には、講習会や懇親会にも参加して親交を深めたところであった。しかし、その大保協が解散されたことの打撃は大きい。鍼灸マッサージ療養費に対する厳しい運用はこの組織の解散を契機に、主に協会けんぽ大阪支部をはじめとして開始されている。従来、ローカルルールとして大阪市だけに認められていた、マッサージ療養費温罨法の局所ごと加算も、時を同じくして認められなくなった。大保協がなくなったことから、保険者は大手を振って鍼灸マッサージ業界の保険抑制策を打ち出している。その影響は大阪府下に所在する他団体や個人の鍼灸師マッサージ師へも及んでいる。団体がこれ以上分裂してはならない、団結していかねばならない時に、柔道整復業界・鍼灸業界・あん摩マッサージ業界の諸団体は、逆に更なる分裂を繰り返している。既存の組織が仲間割れし、2つに分かれるとか、団体の幹部が新たに新団体を設立するとかいう動きが止まらない。結果として、業界の力がさらに縮小されることとなる。
by ueda-takayuki | 2011-09-30 10:33

名古屋の鍼灸師のみなさんとの打合せ

平成23年9月25日(日)にメルパルク名古屋にて開催された、トライデントスポーツ医療看護専門学校はり・きゅう学科同窓会に来賓として呼ばれました。最近の業界動向に関する質疑の後、懇親会にもお声をかけて頂き、鍼灸師の治療家のみなさんと楽しい時間を過ごすことができました。
河合塾学園の専門学校の東洋医療系学科としてのはり・きゅう同窓会というこrとで、たくさんの方々と名刺交換することができました。
帰りには栄・錦の繁華街をぶらつきましたが、日曜日ということもあり、馴染みのお店はお休みでした。
by ueda-takayuki | 2011-09-26 13:27

協会けんぽ三重支部と広島支部の近接問題がすべて解決

協会けんぽが創設される以前である三重社会保険事務局時代からの問題として、柔整療養費の近接部位の取扱いにあたり、柔整審査会が徒に返戻を繰り返し、審査をしない近接部位の問題については、鍼灸柔整新聞の本年7月10日号の1面コラムにて掲載したところです。
今般、この問題が当方の主張どおりであることが全国健康保険協会に認められ、全件支給する旨の連絡があった。この協会けんぽ三重支部の動きに同調していた広島支部におかれても、全件支給される旨の確認が取れたところである。
これは、
①手根中手関節捻挫、足根中足関節捻挫という負傷名は算定基準にないから認められない
②算定基準上は、手関節、足関節を単位として算定するのだから認めない
③手根中手関節捻挫と前腕部挫傷、及び足根中足関節捻挫と下腿部挫傷のそれぞれは近接部位であり前腕部挫傷及び下腿部挫傷には(上部)の表記がなければ支給できない
ということで、数年にわたり放置され続けたもの。
私の方で、懇切丁寧な解剖学的所見などを解説し、
①算定基準に書かれた負傷名は負傷名の例示であること
②手関節、足関節を単位として算定することは当然理解しており、だからこそ、手関節及び足関節を構成する複数の関節が負傷しても、手関節、足関節を単位とするのであるから、複数の関節を併せて請求などしないこと
③そもそも近接部位に該当しないことから(上部)の表記が不要であること
についてこの度、ようやくご理解いただいた。医学的・解剖学的に近接部位に当たらないことをご理解いただいたので、支給される運びとなった。
しかしながら、このような軽微な取扱いの判断に保険者や審査会のご理解を頂くのに結果として数年もかかってしまうので、気が遠くなるほど時間と手間のかかる作業の連続でございます。
by ueda-takayuki | 2011-09-21 12:49

多忙を理由にサボっていました

北海道の柔道整復師の団体の会長さんから「上田さんメールが更新されていない」とのご指摘をいただき、御心配をかけてはいけないので早速書いています。殆ど職場にユックリ腰をすえて仕事をする時間が無いほどです。過日は北海道鍼灸マッサージ柔整協同組合の講習会に招かれました。鍼灸マッサージと柔道整復の療養費に係る勉強会に講師として参加し、質疑応答等、楽しい時間を過ごすことができました。
北海道鍼灸マッサージ柔整協同組合の組合員の先生方、ありがとうございました。
今後、勉強会は名古屋・大阪・長野・東京と続きます。
これから午後の便で東京、本日は赤坂に宿泊し、東京地方裁判所に赴いてから夕刻には大阪の政治団体の会合に出席です。パソコンに向かう時間が取れませんので、なかなかブログを更新できませんが、上田は元気です。
by ueda-takayuki | 2011-09-14 11:34

寝違えで返戻を繰り返す協会けんぽ

患者調査の結果として、患者が「寝違えた」と回答したものについて、ことごとく不備返戻を繰り返す協会けんぽ。寝違えは患者さんの主訴であって、私たち柔道整復師の見立てでは明らかに頸部捻挫ですから、
療養費の支給対象となります。
これは養成所の学校の教科書にもきちんと掲載されていることです。
寝違えとは、頸部捻挫のひとつの態様であり、急性疼痛に頸椎や肩甲骨の運動性が制限された状態をいいます。頸部はそもそも可動域が大きく、その支持組織が相対的に弱い為に頸部捻挫を起こし易いものです。また、頸部捻挫により頸部をはじめ、肩部、背部あるいは事例によっては上肢にいたるまで疼痛やシビレ感などを伴うことが少なくないので注意を要する負傷であるといえます。
寝違えの具体的な発生機序につきましては、急性又は亜急性の外傷性の発生機序として位置づけられ、就寝中などにおいて、大部分は長時間の不自然な体制・姿勢で寝ていたり、睡眠中に不用意に首をひねったり、また、このようなときに肩甲骨を動かしたりしたときに起こる一過性の筋痛であります。
頸椎の退行性変化を基盤として起こる場合や炎症性の疼痛による場合もあります。
寝違えの一般的な症状としては、頸椎の運動制限はあらゆる方向にみられますが、とくに捻転や側屈が制限されることが多い実態にあります。疼痛は僧坊筋、菱形筋、胸鎖乳突筋、肩甲上神経部などにみられ、これらの圧痛部に小指頭大のしこりを触れることもあります。さらに頸部から両側肩甲間部にまで疼痛が放散することも少なくありません。
柔道整復師が行う施術としましては、主に圧痛部位を冷やしたり、逆に温熱を加え手技療法や理学的療法、物理療法を組み合わせたりして治療を行うこととなります。
また、必要に応じて牽引療法や軽い頸部・肩甲帯の運動指導も有効なことが多いことで知られるものです。
柔道整復師の治療する得意分野の一つとして軟部組織損傷の頸部捻挫があることに鑑みれば、寝違えも柔道整復師の施術の適応症と考えます。何せ厚生労働省医事課のチェックを受けた学校の教科書にこのように記載されているのですから。
頸部軟部損傷においては、四肢の軟部損傷とは異なり、脳を支える重要な神経や血管の径路であることから機能的だけでなく、筋靭帯の損傷の腫脹疼痛、拘縮、外傷性炎症等が二次的の圧迫や刺激となりまして、結果的に自律神経の失調異常や頭部、上肢部の種々の症候群を惹起する場合もあります。柔道整復師としては特にこの点に留意して施術に努めているのが実態ですよね。
以上のことから、患者がいう「寝違え」という症状に対する柔道整復師が行う施術行為は、頸椎捻挫という急性又は亜急性の外傷性の負傷であるものと考えられることから、療養費の支給要件を満たしているものといえます。
寝違えでの返戻は理由がないことから、再提出しましょう。協会けんぽにきちんと御説明して理解していただくことが取組みです。
by ueda-takayuki | 2011-09-14 11:24

上田たかゆきオフィシャルブログ


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