別府市の広報誌に記述のある接骨院・整骨院のかかり方の広報について疑義を申し述べた


別府市が市報の健康特集号で市民に対し広報されている「接骨院・整骨院に正しくかかりましょう」と題された記載内容について一部疑義があることから照会することにし、関係書面を送付したところである。保険で受けられない場合として別府市が例示されているものとして、「日常生活による疲れや腰痛」とあるがこれに反論する。厚生労働省保険局医療課長通知で示されている柔道整復師の施術に係る算定基準の実施上の留意事項(以下、「課長通知」という。)の第1通則 6 によれば、「単なる肩こり、筋肉疲労に対する施術は、療養費の支給対象外であること。」と明記されている。

すなわち課長通知では、あえて『腰痛』の記載を入れていないことが明らかである。これは腰痛を引き起こす発生機序が必ずしも明確にできるとは限らないどころか、腰痛の原因の80%以上が「不明」であるという医科の取扱いからも明らかとなっている。このことから柔道整復師の施術対象となる腰痛に対する施術行為が認められる場合があるため、意図的に表記しなかったものだ。

 医療課長通知で明らかにしていない内容を別府市の広報紙面に記載するということは、腰痛はすべからく保険対象外という誤ったイメージを患者に抱かせ、不当に療養費の支給対象を狭める危険性が高いものであり、多くの患者の誤解を招くものと推察され、柔道整復師及び柔道整復師団体としては、強く抗議しておく。腰痛の症状を呈すものの中にも、当然ながら柔道整復師の業務範囲内のものが数多く存在するのである。

 厚生労働省のホームページにおいても、以前は別府市と同様に腰痛が療養費の保険対象外である記載をしていたものを、当協会がその誤りを問い質した結果、現在はホームページ上から腰痛の部分が削除された経緯があるのだ。

 同じく保険で受けられない場合として「スポーツなどによる筋肉疲労」と記載があるが、この記載内容は非常に曖昧であり、わかりにくく誤解を与えてしまうものと憂慮するものである。スポーツ中に負傷したことにより痛みが出た場合は健康保険の適用にならないと勘違いしてしまう方がいるのではないか。スポーツ傷害は柔道整復療養費の支給対象なのである。

 スポーツ中の負傷に健康保険が適用となることは、平成24312日付 厚生労働省4課長通知において、被保険者等への周知書面例として挙げられた別添3-1の中で「健康保険等を使えるのはどんなとき」の主な負傷例として「日常生活やスポーツ中に転んで膝を打ったり、足首を捻ったりして急に痛みがでたとき」と記載されていることから明らかである。別府市の市報での広報内容は一般市民に誤解を与え、結果的に柔道整復への受療抑制に繋がるものと思われることから、是正改善を求める。既出の平成24312日付 厚生労働省4課長通知等を参考にされ、被保険者等が混乱することのないように周知していただきたい。


by ueda-takayuki | 2018-12-21 11:52

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