ナイガイ健保組合は1部位2部位の負傷の記載を求めるための情報提供の郵送料を柔道整復師に負担させるという


ナイガイ健康保険組合から当会会員宛てにナイガイ健保組合から直接、文書により照会があった。照会内容としては、新規施術にかかる負傷原因について、部位数に関係なく記載を求める依頼となっている。組合員から当方へ対応の相談があったことから、ナイガイ健保組合宛てに疑義照会をする。

 厚生労働省保険局医療課長通知により、3部位以上の請求にかかる負傷の原因については、すべての負傷にかかる具体的な負傷原因を申請書の(負傷の原因)欄に記載することが決められている。よって、請求部位数が1部位または2部位の場合に負傷原因の記載は不要であるとの取扱いが、全国統一として行われており、どの保険者もこの課長通知に従い支給決定している。

 この度、ナイガイ健保組合が当会会員にお願いした内容は、3部位以上の請求ではないことから負傷の原因の記載は必要ないのだ。にもかかわらず、文書により負傷の原因の記載をなぜ求めるのかの説明がない。説明してほしい。

 当会会員は、個別案件としてこの依頼に特段反対しているわけではなく、記載を求められたならば対応する用意はあるものの、その回答にあたって郵送料が当然発生するのだが、それを会員である柔道整復師に負担させるという健保組合の事務対応に疑義があるということだ。

 この相談を受け、当方としては、国の規定にないことを求める事務処理に対して発生する郵送料の負担は、それを希望するナイガイ健保組合が負担するのが当然であるものと考える。このことから、返信用の封筒を当方会員に送付するなど、回答にあたっての送料負担をなんらかの形で提示いただけない限り、対応することは困難と思われる。当会会員は決してナイガイ健保組合の事務処理に疑義を申し述べているわけではなく、郵送の負担の帰属が保険者側にあるということを主張しているだけだ。

 次に、当方の意見を申し述べる。当協会としては、そもそも3部位以上の請求でないことから、負傷原因の記載をせず提出することは当たり前であり、この医療課長通知により適正に請求している。ナイガイ健保組合が1部位または2部位の請求にかかる負傷原因の記載を求めるのであれば、その必要性について明解に説明する義務があると考える。

 全国の数多ある保険者のうちナイガイ健保組合のみが部位数に関わらず負傷原因の記載を求めることは問題であるものと認識する。1部位または2部位でも負傷原因の記載を求める必要性を明らかにしていただいたうえで、施術者は回答することになる。ナイガイ健保組合は、記載の必要性を明らかにしたうえで、そのことを厚生労働省保険局保険課に申し述べ、また、健康保険組合連合会の統一見解として、社会保障審議会医療保険部会柔道整復療養費検討専門委員会の議題として、1部位目または2部位目の負傷の原因を求めることを強く提案すべきである。


by ueda-takayuki | 2018-12-03 11:31

上田たかゆきオフィシャルブログ


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