全柔協紹介P.R動画作成にあたり全柔協専務理事のインタビューは嬉しいなあ

 この度、全柔協紹介のP.R動画映像を作成するとのことだ。全柔協の専務理事として私も積極的に参加させていただきたい。私のインタビュー時間を3分間頂いたので、次の3点について広報活動をしたい。予定原稿を参考までに掲載する。

(問1) 全柔協では保険者との折衝を中心に動いているなかで、最近特に難しくなってきていることとは何でしょうか?

答:保険者が療養費という保険取扱いを真剣に勉強し始め、支給要件を満たさない療養費は絶対に認めないとする取組みを始めました。このことから患者さんへの照会文書や私たち柔整師に対して治療方策や患者さんの状態について、あれこれこと細かく説明を求めることが常態化していて、このため支給申請書の「大量の返戻」があります。

私は全柔協の入金部長も兼務していることから、返戻に対しての最終的な調整を行っています。健保組合などの保険者が強硬的に支払いを拒否するならば、直接現地の保険者に赴き、直接交渉をして支払わせています。このようなことを行っているのが全柔協の特徴です。会員の皆さんには私を頼ってもらいたいのです。

まずは会員の先生方が、①自分の施術に説明ができるか、②カルテを書いているか、③領収書を出しているか、という「施術の基本」を理解したうえで、患者さんの負傷の態様や治癒に導くための治療方策を保険者に対して説明できるかにかかっているのです。

このことから、腕の良い柔整師であることは勿論のこと、最近は自分の治療を説明できる「文章が書ける柔整師」になっていただきたいのです。

私は皆さんのレセプトが1枚でも多く支払ってもらえるよう、日々全力で保険者交渉にあたっています。

私の活動は活動報告集を毎年出版しており、日々の取組みもブログで詳細に書き込んでいますので、皆さんのレセプトが返戻されても、再度請求するにあたっての文章作りの参考にしていただきたいのです。


(問2) ここ最近になって増えてきている対応は何ですか?

答:先にも触れたように、保険取扱いの請求である療養費支給申請書の大量返戻があります。これについては、全柔協はけっしてあきらめずに、会員の先生方のご協力を得ながら、必ず再請求することとし、絶対に会員さんの先生方の「タダ働き」とならないようにしています。

大量返戻には嫌がらせ的なものも多く含まれ、保険者からの柔整師攻撃としての支払拒否には私を先頭に「徹底抗戦」をしています。

どうしても支払ってもらえないなら、患者さんから自費で支払っていただくこととなりますが、特に最近は返戻だけではなく「不支給処分」ということで、患者さんあてに支払拒絶の通知がされることが大幅に増えてきました。

私ども全柔協は不支給に対しましては、被保険者の了解を得て、「審査請求」をし、不支給処分を取り消しさせて、保険者に強制的に支払わせるということを推し進めています。現在まで不支給処分を取消しさせて支払わせた実績も大量にあります。審査請求の事務処理にあたりましては、会員さんの案件は当然すべて無料で私が対応しておりますのでご安心ください。その論理構成も私が専任で行っております。不支給になっても諦めないで治療費を取り戻しています。


(問3) 全柔協の専務理事として今後目指すことや展望は?

答:現在は激しい保険者からの嫌がらせにあい、また、行政からも無視されたり、厳しい環境に陥っています。しかし、今、東洋医学の灯を消してはなりません。苦しい環境だからこそ、ガンガン前向きに闘うのです。

全柔協は4,000人の組織になり、公益社団にも認められ、すでに名実ともに業界最大の組織になりました。しかし、まだまだやるべきことが山積しています。

財政難の国や保険者は柔道整復師から保険を取り上げる動きを加速しています。しかし、そんな今だからこそ、あくまで患者さんに寄り添い、良い治療を低価格で行うという患者保護の立場から、健康保険の取扱いを手放してはならないのです。逆に、私たち全柔協は業務拡大と保険取扱いの拡大に向け、更なる高みを目指します。

是非とも全柔協の会員になっていただき、全柔協と、そして私、上田たかゆきとともに柔道整復師業務の発展に向け力を結集して参りましょう。本当は、療養費検討専門委員会の政府委員に厚生労働大臣から任命されたうえで、私の膨大な能力や知識を業界として使っていただきたいのであるが、柔整業界もあはき業界も「上田さんは不要であるし、上田さんに仕事をしないでもらいたい。大人しくジッとしていただきたい」とケンモホロロ。私が業界から嫌われるのはなぜなのかがよく分からない。療養費の枠組み自体を変革したいのだが、その権限を与えられないので、仕方ないか、療養費を保険者に支払わせるという「チマチマした仕事」しか行えない自分だ。しかし、落ち込んではいない。いただいた給料以上の仕事をきちんと熟すため、今後も大量な返戻や膨大な不支給処分に対し全力で取り組むことを会員各位にはお誓いする。治療家の施術者の皆さんは全柔協に一人でも多く加入してほしいのです。


by ueda-takayuki | 2017-08-24 14:49

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