千葉県国保連の審査委員が器質的疾病を考えたのかと返戻してきた


千葉県国民健康保険団体連合会の柔整審査会の審査委員の返戻で「器質的疾病も考えたのか?」などという、柔道整復師に対してきわめて失礼な返戻を繰り返す審査委員がいる。このような審査委員は整形外科医の審査委員にたまに見られる事例ではあるが、愚かな審査委員が多過ぎる。このような審査委員が蔓延る審査委員会の権限を強化するなど絶対に認められない。もう少し具体的に述べると、この度の返戻は「単なる捻挫ではなく、他の器質的疾病も考えたら如何ですか。」ということだった。誰に対してものを言っているのか。この返戻を行った審査委員に対して上田は面談を求めたい。この指摘は柔道整復師に対して極めて失礼な指摘であることから、強く抗議すると共にここに反論しておく。

 柔道整復師は捻挫であると判断したからこそ、捻挫の治療としての施術を行ったところであり、その事実は変わらない。実際に患者を診て判断した結果施術を行った請求に対し、実際に患者を診ていない当該審査委員が「他の器質的疾病も考えたら如何か」などと指摘するのであれば、本件における器質的疾病は何が考えられるのかを先に明らかにするのが礼儀である。

 本件を返戻とした審査委員が整形外科医かどうかは存じ上げないが、そもそも審査委員は器質的疾病というものをおわかりなのか。膝関節や腰椎に捻挫が生じていることを否定し、器質的疾病すなわち神経、筋肉等の組織において病理的・解剖的な異常が生じたことにより引き起こされるものであるということを考えろというのは、どういう意味なのか。器質的疾病を判断するには、例えばレントゲン検査や内視鏡検査等により病態が確認できる疾病を器質的疾病というのであって、それを施術者に求めているということなのか。器質的疾病として慢性的な体の痛みや生活習慣病、また膝関節症等の疾病を考えろというのであれば、施術者が捻挫と判断していることを全面的に否定することになることから認められない。患者を診ていない審査委員が器質的疾病を考えろというのであれば、逆になぜ器質的疾病の可能性があるのかを、その理由と共に書面をもって明らかにすべきである。いずれにしてもこの返戻は嫌がらせ以外の何ものでもないことから、強く抗議すると共に再申請する。


by ueda-takayuki | 2017-06-13 16:39

上田たかゆきオフィシャルブログ


by ueda-takayuki