東京都食品健保の発出する施術状況回答書に疑義があるので抗議する

東京都食品健康保険組合が行っている「整骨院(接骨院)施術状況回答書」の記載内容について一部疑義がある。この書面中、負傷名の記載はあるものの施術年月日の記載がないことから、いつの施術に対する照会なのかが不明である。単に負傷名のみ記載をされても、患者さんは回答に困るのだ。次に、質問事項の3において「療養費支給申請書の押印はご自身でされましたか?」とあるが、柔道整復療養費の申請にあたり、受領代理人欄は患者の自筆署名が原則であり、押印は不要である。利き手を負傷しているなど患者が記入することができないやむを得ない理由がある場合は柔道整復師が代理記入し患者から押印を受ける取扱いとなっているため、申請の大半は押印の必要がない。
 このことから、質問事項3に対する回答は大半が「②いいえ」になるものと思われ、「②いいえの場合は理由をお書きください。」という質問は愚問である。
 また、質問事項の6「各傷病について慢性化している、癖になってしまっている。」との質問だが、柔道整復療養費の支給対象は急性又は亜急性の外傷性の骨折、脱臼、打撲及び捻挫であることから、この質問の意図するところが不明であるし、ましてや「②いいえ」の理由を問われても、それを患者さんが回答できるのか。平成24年3月12日付厚生労働省保険局4課長連名で出された適正化対策の通知(参考資料2)によれば、患者調査の事例として取り組まれている患者照会の参考様式例が示されているのである。その様式例では基本情報として、対象としている支給申請書の施術期間や施術部位は保険者が記載するようになっている。様式例1を確認され、患者にとってわかりやすい様式に変更されては如何か?
by ueda-takayuki | 2016-01-29 14:43

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