健保連愛知連合会から明快な反論回答があったことは評価できます

広告規制及び広告のあり方に関して、健康保険組合連合会愛知連合会が患者宛てに発出した広告に関する問題点を当方から指摘しておいた件について、平成28年10月17日付けできちんと書面(カガミ1枚、本文3枚、添付資料14ページ)にわたる書面回答をいただいた。私が発出する疑義照会や質問、意見書に対し、多くの保険者や行政の対応は、概ね無視し放置するものであり、当方発出事案の1割程度が「御免なさい。今後改めますのでお許しを」という程度である。そんな中、健康保険組合連合会愛知連合会からは、きわめて明快に、そして論理的に広報活動の正当性を主張して「取扱いを改める考えはない」との回答をいただいた。これは私どもにとっては思いもかけないほどの大事件である。行政や保険者は皆、勉強不足であって、ただ単に柔整療養費を削りや(外部委託点検業者)を使って抑制するだけのことしかできないとたかをくくっていたが、健保連愛知連合会は資料を18ページにも渡って正確に作成して、保険者サイドの考えを明快に述べている。愛知連合会はきちんと療養費について勉強して努力していることが窺える回答である。これは当然評価できる。私ども、公益社団法人全柔協は、ただやみくもに「療養費を支払え」とゴネテイルわけではない。保険者側からのきちんとした反論はありがたく、健保連の愛知連合会が療養費の取扱いについて真摯にかつ真面目に取り組んでいることが解る。これは立派な姿勢である。私どもの疑義照会に対し、正式に答える義務は無いにもかかわらず、決して逃げずに健保連愛知連合会の姿勢と広報に関する基本的考えを書面をもって、当方施術者団体側へ回答されたことは、立派であるということだ。この書面をもって我々施術者団体も成長し、新たな「気づき」があり、今後の業務展開に参考になることが大いにあるのだ。さすがにN常務がおられた健保連愛知連合会である。私も、東海北陸厚生局上席社会保険監査指導官在任中は、何度か愛知連合会に赴き、当時は指導者の立場でお話しさせていただいた。今は立場が異なるものの、問題提起に対して放置したり無視したりせずに、きちんと文書回答をされることを、私は評価している。
私、上田の本音を言えば、「ぐわー、まいったー!健保連愛知連合会にやり返されたー。裏で療養費適正化研究会が入れ知恵したに違いないー!」なんて地団駄を踏んでいるのが実態だが、保険者側も支給基準を正しく知れば、私に一方的にやられずに済むのです。各保険者(もちろん行政側・柔道整復審査会審査委員も含む)は健保連愛知連合会を見習って、業界団体からの照会を無視せず、きちんと正式に書面をもって対応することが求められているものと考える。
by ueda-takayuki | 2016-10-24 14:23

上田たかゆきオフィシャルブログ


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