柔道整復と鍼灸の大学教育を応援します

4月6日の宝塚医療大学の開校式には私も喜んで出席します。業界の先生方から「なぜ大学なのか」、「いまさら大学教育など不要」「専門学校で十分」と、柔道整復と鍼灸の大学教育に否定的な見解ばかりお聞きしますが、私はそうは思いません。むしろ大学教育を今後推し進めなければならないと考えます。
柔道整復にはもちろん業務拡大と保険適用拡大には学の構築が求められることは言うまでもありませんが、大学教育を通じて得られた筋・腱・骨・関節・軟部組織等の知識を使って、大手企業の開発スタッフに参入していくのです。単に独立開業だけなら、免許を取れば良いわけですのでたしかに専門学校で十分でしょう。しかしながら、大学教育を通じて企業で活躍できる人材を育てることが有益であり、今後とも大量に発生する免許取得者の雇用の見地からも、今後は柔整教育界も大学教育にシフトしていくこととなります。専門学校⇒大学を効率よく移管できる学校が残り、単に授業料収入を見込んだ専門学校は当然のことながら入学者激減の時勢の流れのもと、撤退していくこととなるでしょう。
鍼灸も大学において学ばれることが有益であり、鍼灸学士が医学博士号を取得する機会は今後益々増えます。国は、病院等の保険医療機関における院内での鍼灸師の鍼灸治療を公然と有料で行うことをいまだに認めてはいませんが、昨年の三重大学医学部附属病院での有料での鍼灸外来がすでに始まっています。行政にその是非を書面で確認するも、いまだに何らの回答もなく、私が無視され続けていますが、時代は鍼灸師の病院内でのお金を取って堂々と鍼灸治療を行う方向に進んでいます。
医療と名のつくものであれば、保険医療機関で行われないことがおかしいのです。
すでに大学の薬学部は4年生から6年生になりました。理学療法士や作業療法士、看護師においてもどんどん大学に移行している現況です。人の体を取扱う強い倫理感を要求される医療職種を目指すならば、大学教育は“あたりまえ”のことなのです。
大学教育を少しでもお手伝いさせていただく為に、私は多忙の中でも何とか時間をつくって教育の場でのお役に立ちたいと思っています。
by ueda-takayuki | 2011-04-01 11:14

上田たかゆきオフィシャルブログ


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